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ブックマーク / dokushojin.com (2)

  • メビウスの輪のなかの陣地戦――(日本における)ポピュリズム運動の限界――|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    近年「右」の台頭に抗すべく期待が寄せられているのは「左」からのポピュリズムであり、日でもここ数年の関連書籍に続き今年はシャンタル・ムフ『左派ポピュリズムのために』、エルネスト・ラクラウ『ポピュリズムの理性』(ともに明石書店)が刊行されている。その際世界各地での「有望」な事例が参照されるとして、それで以て日で既に興った事例の総括を怠るべきでない。とは、昨今のそれは反緊縮が主流とはいえ、官なる「上」に抗して「下」から支持された民主党政権の誕生は左派ポピュリズムだったし、「アベ政治」に反対する国会前の「野党は共闘」運動及びそれを前後する彼是も同様の流れを汲んでいた。 「我ら」と「彼ら」の敵対性に拠り民主主義の主体を築くラクラウ&ムフのポピュリズム論はかねてから知られており、紙幅の都合もあるため詳述は措き、ここで小泉義之『あたかも壊れた世界――批評的、リアリズム的』(青土社・2019)から次に

  • 佐藤淳二「68年から人間の終わりを考える」/小泉義之「1968年以後の共産党」

    (ソルボンヌ中庭の)パスツール像の傍らで語りあう学生たち。1・3面掲載の写真は、故・西川長夫が68年当時撮影。現在は京都大学人文科学研究所に寄贈され、以下のサイトで閲覧可。http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/archives-mai68/index.php。またキャプションは、西川著『パリ五月革命 私論―転換点としての68年』(平凡社新書)による。 西川長夫による写真詳細説明 右手には「各国のプロレタリアよ団結せよ」の文字が読みとれる。写真には写っていないが、その右には毛沢東の大きな写真が二枚掲げられている。マオ派のグループであろう。(西川長夫『パリ五月革命私論』176頁より、以下同) 1968年「5月革命」から50年、フランスでは回顧する催しやマスコミの特集が相次いでいます。当には思い出せない記憶を、英雄を祀る霊廟(パンテオン)に収めるように、お決まりのよう

    佐藤淳二「68年から人間の終わりを考える」/小泉義之「1968年以後の共産党」
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