タグ

ブックマーク / tokigawa.hatenadiary.org (9)

  • 『アイドルマスター シンデレラガールズ』第1話 シンデレラたちの始まりに - あしもとに水色宇宙

    高雄統子監督のテレビアニメ初監督作品であり、期待していた作品。 第1話を見た感想はというと、高雄統子監督らしいシャープな画面作りで、見応えがあるものだった。レイアウトもかっちりと決まっており、かっこいい。 2011年に放送された『アイドルマスター』でも、背景描写は繊細に描かれていたが、今作はよりリアリティに、精緻に、描写されていると感じた。小道具の描写も作りこまれている。現実感溢れる画面作りだ。さらに照明設計も、自然光を意識した陰影作りになっており、そこもよりリアルな感じが出ている。 カット割りも良い。 Aパート、島村卯月とプロデューサー(以下Pと呼びます)の会話シーン。卯月がPに対し、「なぜ自分が選ばれたのか」と聞く。すると、カメラは若干引いて、卯月を後ろから捉える。そこから、彼女の「一度落ちたのになぜ自分が選ばれたんだろうという」不安な心情を表現する。そして、カメラは卯月を正面から捉え

    『アイドルマスター シンデレラガールズ』第1話 シンデレラたちの始まりに - あしもとに水色宇宙
  • 『中二病でも恋がしたい!』第11話 横構図とカメラの引き - あしもとに水色宇宙

    素晴らしかった。今までの回で1、2を争う出来だ。カット割りもさることながら、レイアウトも良い。 冒頭から痺れた。 アバン。色彩が乏しい世界。灰色の世界の中、眼帯を外した立花が登場する。第11話「片翼の堕天使(フォーリン・エンジェル)」は、全編に渡って他の回より少し色彩が違っている(登校時のシーンや駅のホームのシーンなど)。第1話「邂逅の…邪王真眼」での、きらびやか且つ鮮やかな色彩はどこに行ったのだろう。この少し色彩が抑制された世界はなんなのだろう。それは、秋が過ぎて冬(色彩が灰色に近づく季節)に近づいているからだろうか。いや違う、中二病だった立花の世界は、もっと鮮やかな世界だった。もっと輝いていたのだ。しかし、現実を受け入れた立花の世界の色は、この色彩を抑制した、灰色がかった世界なのだ。 第10話「聖母の…弁当箱(パンドラズ・ボックス)」で立花と勇太が恋人になった際に見た不可視境界線は淡く

    『中二病でも恋がしたい!』第11話 横構図とカメラの引き - あしもとに水色宇宙
  • 『氷菓』 京アニ演出家のスタイルの違い - あしもとに水色宇宙

    『氷菓』第17話「クドリャフカの順番」までを観て。演出家によって、そのスタイルが結構違うなと感じた。 「人物に芝居をさせて表現するスタイル」と「カット割りやレイアウトで表現するスタイル」の二つがあると思った。第17話「クドリャフカの順番」のコンテ・演出を担当した石立太一さんは、後者に該当する。カット割りや構図で表現するスタイル。第17話においての奉太郎と総務委員長・田名辺の会話シーンや摩耶花と漫研の先輩・河内の会話シーンのカット割りなど、人物に芝居をさせて見せていこうというわけでなく、カットを割って割って、会話シーンを作り上げていく。特に、折木と田名辺の会話シーンなんて、ここまでカットを割るのかと思ってしまった(石立太一さんが担当した第3話「事情ある古典部の末裔」の喫茶店における奉太郎と千反田の会話シーンもそれだ)。 レイアウトやカメラワークによって、人物の心情を表現していこうとしている。

    『氷菓』 京アニ演出家のスタイルの違い - あしもとに水色宇宙
  • 『アイドルマスター』第7話「大好きなもの、大切なもの」 舛成孝二と肌理細やかさ - あしもとに水色宇宙

    /土屋理敬、コンテ/舛成孝二、演出/高橋正典、作監/山口智。 『アイドルマスター』第7話「大好きなもの、大切なもの」のAパート、高槻やよいの自宅に我那覇響と水瀬伊織がご飯をべに行く辺りから既視感を覚えた。どこかで見たことのある肌理細かい庶民的な日常描写。「何だろうな」とずっと考えて、ようやく思い出せた。 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第9話「俺の妹がこんなにエロゲー三昧なわけがない」(脚/伏見つかさ、コンテ/舛成孝二、演出/宇井良和)での黒の自宅シーンにおける見事な日常描写と重なって見えたのだ。第9話「俺の妹がこんなにエロゲー三昧なわけがない」においての生活感溢れる細やかな描写の数々に僕は舌を巻いた記憶がある。もしかしてと思ってEDクレジットを見たら、やはり舛成孝二監督のコンテだった。 人物の細やかな芝居と細部まで行き届いた描写は、見事。こういう細かい所まで想像して描写でき

    『アイドルマスター』第7話「大好きなもの、大切なもの」 舛成孝二と肌理細やかさ - あしもとに水色宇宙
  • けいおん! 第13話(番外編)「冬の日!」が面白い - あしもとに水色宇宙

    短めに、気になったことをダラダラと。 場面転換 アバンタイトルでは場面転換に特徴があります。 澪がパソコンで歌詞を書いている(多分)所から始まり、最後に澪の足を捉えたカットで終わります。そして電車を待っている紬の足を捉えたカットに切り替わります(図1)。最後に電車に乗り込む紬の足から、律の歩いている足のカットに切り替わります(図2)。カメラに律が迫っていき、律のコートに画面全体が覆われたら、今度は梓のコートに切り替わります(図3)。梓がから逃げていき、だけが画面に取り残され、車が横切ると唯が歩いている所に切り替わります(図4)。 図1 図2 図3 図4 空間と時間を跳躍する場面転換を、アバンでは同じイメージを使って繋いでいきます。足を捉えたら足で。コートを捉えたらコートで。この同じイメージで繋ぐことによって、場面転換をスムーズに、視聴者に違和感なく見せています。 それに加え、軽音部のメ

    けいおん! 第13話(番外編)「冬の日!」が面白い - あしもとに水色宇宙
  • 東のエデン 第10話「誰が滝沢朗を殺したか」が面白い - あしもとに水色宇宙

    反射 第10話では、人物がよく窓に反射される。ヘリでの滝沢と物部や新幹線での咲。もちろん、それは時刻が夜間なので必然的なことなのかもしれないが、窓に反射されるのをうまく用いて登場人物の心情を表現している場面もある。 咲が滝沢に「あなたは誰?」と問いかける所で、カメラは直接咲の顔を捉えずに、窓に反射された咲の顔を捉える。「窓に反射され顔」、それは鏡像の世界の咲であり、彼女の心の中を投影した内面世界の咲を捉えている。窓に反射させることにより視聴者を滝沢に対しての不安で苦悩する咲の心の中、内面世界へと入り込ませてくれる。それによって、彼女の心の中を深く感じ取れるようになっている。 それに加え、窓から透けて見える外の景色は、夜の闇に覆われた世界、雪が新幹線に乗っているため激しく吹き荒れる吹雪のように見える。暗い世界に吹雪が吹き渡る、それは彼女の苦悩する心象風景をそのものを表している。 滝沢の話を聞

    東のエデン 第10話「誰が滝沢朗を殺したか」が面白い - あしもとに水色宇宙
    laislanopira
    laislanopira 2009/06/13
    未見!
  • もうそろそろアニメで突然やってくる女の子とか、幼なじみとか、やめませんか? - あしもとに水色宇宙

    アキカン! 1(特装版) [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2009/04/15メディア: DVD購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (26件) を見る 「アキカン!」第一話を見てそう思いましたよ、ホント。 なんなんだよ、この突然やってくる女の子と幼なじみの黄金パターンは。いつまでやり続けんだよ、マジで。もう、2009年だぞ。2030年とかになってもやり続ける気か。この設定をみんなそんなに求めているわけ? 僕は誰もそんなに求めているとはどうしても思えないんだけどな・・・。 1クールにこのパターンのアニメが2,3以上ある状況って一体どうなのよ。いい加減やめろとはそこまで言わないけどさぁ、年に2,3とかでいいと思うんだけど。 まぁこのパターンは昔からあって、突然やってくる女の子と幼なじみのパターンの金字塔と言えば「うる星やつら」があるし、映画小説

    もうそろそろアニメで突然やってくる女の子とか、幼なじみとか、やめませんか? - あしもとに水色宇宙
    laislanopira
    laislanopira 2009/01/07
    このパターンがだめになるときは、きっとジャガイモ飢饉のようにアニメ界もろとも一斉に絶滅する
  • アニメに批評が根付かない理由を8個挙げてみる - あしもとに水色宇宙

    「hirokiazuma.com」 東浩紀さんと山寛監督が対談したという記事を読んで、ヤマカンってアニメの批評についてめちゃくちゃ意欲があるんだなと再認識した。「ヌーヴェルヴァーグだ」とか、「アニメ批評家は存在しない」とか批評について並々ならぬ強い意志を感じるんだけど、「アニメ批評だ」って声高に言ってる人って多分ヤマカン一人だけなんじゃないかな。「ヤマカンの後に続こう」なんて人は、誰もいやしないように思えるし。それで、なんでアニメに批評が根付かないのか考えてみた。 アニメについて膨大な知識を持っていて尚且つ批評する力がある人がいないから 多分、こういう人ってほんとに一握りの人物しかいないと思う。批評できる力があっても、アニメに対してそんなに詳しくないとか。アニメについての知識は豊富なんだけど、批評する力がないとか。両方持ち合わせている人物が極端に少ないように思える。だから、アニメ制作のプ

    アニメに批評が根付かない理由を8個挙げてみる - あしもとに水色宇宙
  • 2008年秋期で一番話題に上がりそうなアニメは、「かんなぎ」に決まってるじゃん!!!

    『豊作の来期アニメの中で、一番話題に上がりそうなのはどれ?:VIPPERな俺跡地』 この記事を見て、ふと感じたのが、「なんで、かんなぎの名前が無いんだ!!!」 という事でした。来期絶対面白いアニメは「かんなぎ」だと僕は思っています。そこでスタッフとキャスト紹介。 かんなぎ 1 (REX COMICS) 作者: 武梨えり出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2006/08/09メディア: コミック購入: 10人 クリック: 446回この商品を含むブログ (247件) を見る 原作は、「月刊ComicREX」連載の武梨えり先生「かんなぎ」 まずは、スタッフ表から 原作 :武梨えり「かんなぎ」(一迅社「月刊ComicREX」連載) 監督 :山 寛 シリーズ構成 :倉田英之 キャラクターデザイン :三間カケル 総作画監督 :門脇 聡 プロップデザイン :中路景子 色彩設計 :中島和子 美術監督 :

    2008年秋期で一番話題に上がりそうなアニメは、「かんなぎ」に決まってるじゃん!!!
    laislanopira
    laislanopira 2008/10/16
    FSS(ふとももすりすりしたい)
  • 1