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KANSAI CEDECの基調講演で、大阪芸術大学キャラクター造形学科長もつとめる漫画家の里中満智子氏が登壇し、「キャラクター造形とデジタルエンターテイメントについて」と題して講演しました。里中氏は日本人の文化的特性や自身のストーリーテリング論などについてユーモアを交えて語り、聴衆を魅了しました。 高校生でデビュー後、代表作『アリエスの乙女たち』『天井の虹』をはじめとして、漫画界の第一線で活躍し続けてきた里中氏。一方で公益社団法人日本漫画家協会常務理事、マンガジャパン代表、NPOアジアMANGAサミット運営本部代表など社会活動にも積極的で、外務省国際漫画賞審査委員長をはじめ、文化人・学識経験者としても幅広く活動を続けられています。 そうした経験から諸外国との漫画における文化比較について考えさせられることも多いという里中氏。講演は日本の漫画の特徴からスタートし、ストーリー性とオリジナリテ
米国のニューヨーク州立大学バッファロー校助教Matthew Grizzard氏より、「暴力的なゲームで遊んだプレイヤーは、道徳的な感受性が豊かになる」との研究結果が発表されました。 この研究結果は心理学雑誌「Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking」にて発表されたもので、Grizzard氏は複数の被験者に対し「テロリストに扮して国連平和維持軍と戦う」と言う内容のゲームをプレイさせたとのこと。その後、被験者の道徳的感情を計測する調査やアンケートを実施したところ、ゲーム内の暴力性と被験者が持つ道徳心の向上に関係性が見られた模様です。 また、Grizzard氏からは「暴力的なゲームをプレイする実験を行った後、被験者達が罪悪感を覚えていたことと、その罪悪感が二つの特定の感情領域と相関していることを発見しました。一つは“人を思いやる/人を傷
【東京ゲームショウ2013】起業して一番良かったことは、ゲーム開発以外のことを考えなくて済むようになったこと・・・ガンホー森下氏による基調講演 いまや1900万ダウンロードを突破し、国民的ゲームとなった『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』。9月19日に行われた東京ゲームショウ基調講演の第二部では、『パズドラ』を生み出したガンホー・オンライン・エンターテイメント社長の森下一喜氏が登壇。「ガンホー・オンライン・エンターテイメントがめざすゲーム像とは」と題し、日経BP社の品田英雄氏との対談形式で、開発に対する思いなどを語りました。 はじめに「大ヒットした理由」について尋ねられた森下氏は「良く聞かれるのですが・・・」と前置きしつつ「運が良かっただけ」と一刀両断。「成功した理由」を分析してもあまり意味がなく、むしろ失敗した理由の分析こそが大事と回答しました。また、このように言い聞かせることで「おごら
エンターテイメントから医療まで様々な分野で利用されているモーションセンサーKinectですが、今回Kinectを利用して音楽を奏でる『V Motion Project』より音楽ゲームの未来を感じさせてくれるようなミュージックビデオが公開されています。 「動きを音楽にするマシン」を作るという目的で様々なジャンルのクリエイターが参加した『V Motion Project』は、Goodnight NurseのJoel Little氏が提供した楽曲を演奏用に編集し、映像用のソフトウェアやミュージックビデオが用意。全身の各モーションやスタイルにあわせて様々なサウンドが奏でられる仕組みとなっており、その演奏風景はまさに全身楽器といったところ。実際の演奏は“モーションアーティスト”ことヒップホップ/タップダンサーのJosh Cesan氏が担当したそうです。 映像では全身のモーションがKinectを経
5月5日、子供の日、読売新聞(朝刊)に掲載された「アイテム新商法 『違法』」という記事が発端でした。小見出しには「コンプガチャ中止要請へ」。内容は市場規模2500億円を超えるソーシャルゲームの主な収益源となっている「コンプリートガチャ商法」を消費者庁として景品表示表に抵触すると判断し近々見解を公表し、従わない場合は措置命令を出す方針という記事が今回のコンプガチャ騒動の始まりでした。 その記事は、すぐに他のメディアに飛び火しました。ネット、ツイッター、フェイスブックのフィード、ブログなどでの書き込みが相次ぎました。すでにみなさんご存じのように実態としては消費者庁は「いかがなものか」という問題提議は行ったものの、正式な見解や措置命令を出したわけではないことが後日の発表で明らかになったわけです。しかし、日本で一番の発行部数を誇るメディアのことです。おそらくは具体的なソースと次の「事件」を想定した
各社報道によれば、消費者庁はソーシャルゲームの「コンプリートガチャ」(コンプガチャ)と呼ばれる手法について、景品表示法上の「絵合わせ」に該当するとして近く各社に通知を行う方針を固めたとのこと。 コンプガチャとは、ランダムでカードなどのアイテムが手に入るガチャのシステムを進化させたものと考えられ、ガチャで入手できる複数の組み合わせを完成させると更にレアなアイテムが手に入るというもの。コンプガチャを揃えるには一般的に多額の投資が必要で(分かりやすく説明したコンプガチャシミュレーターも参照)、数十万円を請求されたとして消費者庁への相談も昨年50件寄せられたとのこと。 『アイドルマスター シンデレラガールズ』のコンプガチャ。ガチャで複数のレアカードを全て集めるとよりレアなカードが手に入る。『探検ドリランド』のコンプシート。ガチャで該当のカードを集める毎にシートが埋まっていく。『プロ野球ドリームナイ
前回は、クリプトン・フューチャー・メディア(以下、クリプトン)の熊谷友介氏から初音ミクが如何に誕生したのかを伺いました。そこで、「初音ミク」爆発的普及の背景にクリプトンの二次創作も含めた「クリエイティブな活動」に対するリスペクトのカルチャーがあったことが明らかとなりました。 これが新規キャラクターであった「初音ミク」の認知度を飛躍的に向上させるとともに、様々な企業とのコラボレーションを可能としたのです。その様々形のコラボレーションを果たしながら、その力は『初音ミク -Project DIVA-』シリーズとして本格的にゲームビジネスでも発揮(以下、『Project DIVA』シリーズ、『1st』、『2nd』、『extend』)。更に2009年8月31日、ミクFES'09(夏)で初音ミクはついに2次元の壁を飛び越えます。 最新3DCG技術を駆使しライブパフォーマンスを展開。大成功を収めたのです
利用者が増えているゲームエンジンの「GameSalad」はHTML5での出力に対応したと発表しました。 「GameSalad」はゲームエンジンというよりはゲーム開発ツールと呼んだ方がしっくりくる、「誰もがゲームを作れる」ことを目指したツール。プログラムスキルが無くてもコードを書かずに、ドラッグ&ドロップを中心とした操作で素材を追加して、動きのパラメーターを設定していくだけで簡単にiOS向けゲームを開発する事が出来ます。今回新たにHTML5としてもゲームを出力できるようになりました。 開発したゲームはウェブサイトに埋め込んでプレイしてもらうことが可能。プラグインを必要としないWebGLを採用していることから、開発されたゲームを遊ぶプレイヤーにとっても嬉しいものとなります。GameSaladの公式サイトでは実際に制作された事例が紹介されています。『Zombie Drop』や『The Secre
今週のある日、師と仰ぐ某社社長と会いました。 私はブログでもTwitterでも、いつ、誰と会って、何を話したかは、書かないようにしています。今回は例外です。 氏の言葉は、P・ドラッガーの著書よりも、松下幸之助や本田宗一郎の語録よりも、スーっと私の心に入ってきます。 のちのちまで、胸に刻まれています。 そして何より、私をつかまえては、苦言を述べてくれることがうれしいのです。 20年を越えるおつき合いで、たくさんのことを教わりました。 現実にすべてができているかというと、そんなことはありません。 しかし、心がけていることです。 以下は、教わったことのごく一部ですが、紹介させていただきます。 ■35歳までに人よりも伸びるのが早かった奴は武器がある。35歳を過ぎるとその武器が自分に向かうから注意しろ。 ■男の色気は「危険」があるかないか、だ。「危険」を感じさせない男に色気はない。 ■世の中に「正し
11日から断続的に発生している地震および津波によって被災された皆様にお見舞い申しあげます。東北、関東の幅広い地域で大きな被害があり、懸命な救出活動と復旧活動を続けている政府をはじめ、自衛隊、東電、および関係機関の皆様の奮闘に深い感謝の念を抱かずを得ません。 ゲーム業界の各社においても義援金をはじめとして、被災地への支援の手が差し伸べられているのはとても心強いことです。また、節電への協力に各オンラインゲームメーカーがいち早く手を挙げたことは誇れることです。 さて、地震の発生直後から海外メディアを中心に、緊急事態にあっても日本人が冷静さや普段の協調性を失わず、事態に立ち向かっていることを賞賛する声が上がっています。大変誇らしいことです。ただ、困難に耐えて終わりではありません。再び活気ある社会を取り戻し、より災害に強い国を作ることこそが生き残った全ての人に求められるのではないでしょうか。
カナダのブリティッシュコロンビア州政府はビデオゲーム産業に対する優遇税制を実施すると発表しました。これは映画やテレビ産業に対する同様の措置に続くものです。 これは財務大臣Colin Hansen氏、観光・文化・芸術大臣Kevin Krueger氏によって発表されたインタラクティブデジタルメディアに対する施策で、労働コストに17.5%の税制優遇を与えるというもの。また、外国籍のプロデューサーに対する労働税の控除も25%から33%に拡充されるなど複数の項目からなります。Krueger氏は「この施策はブリティッシュコロンビアを北米の映画・テレビそしてビデオゲームの最前線とするべくものです」とコメントしています。 カナダのゲーム開発会社で『スーパーマリオストライカーズ』を開発したネクスト・レベル・ゲームズのDouglas Tronsgard CEOは「これは産業にとって非常に大きな政策です。労
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