前作『Queen II』の発表から僅か4ヵ月。その最後を飾っていた「The Seven Seas Of Rhye(邦題:輝ける7つの海)」の締めに鳴り響く、海辺の行楽地をテーマにした唱歌の余韻が覚めやらぬ中、クイーンは後に『Sheer Heart Attack』として完成する、次のアルバムのレコーディングに着手。いわゆる“2作目の『壁』症候群”という概念を一笑に付した彼らは、絶頂期に向かって歩みを続けていた。 難しいと言われる2作目よりも3作目の方が更に大きなチャレンジだと捉えるバンドもいる中で、『Sheer Heart Attack』は、メジャー・バンドとしてのクイーンの到来を告げるアルバムとなった。本作収録の名高いシングル「Killer Queen」は、全英チャート2位、全米アルバム・チャートで12位を記録。バンドにとって初めての全米トップ20入りを成し遂げ、即座に歴史的名曲の仲間入り
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