2011年にEric Riesが提唱してから既に丸3年が経った。 いつも世界から3年遅れで何かが流行り始める東方のある国ではちょうど今年流行っていたかもしれない。それはつまり世界では過去のものになっていることを意味する。 特に気をつけたほうがいいのが、この部分 >ビジネスモデルを、必ず「イノベーター」「アーリーアダプター」に最初にヒットさせるように作りこむ これが失敗を誘発する地雷になっている。 ...2011年以前、人々は検索によって能動的に情報を得ていた。Googleで検索し、判断し決断を下していた。 →今はもう違う。FacebookとTwitterがインフラとなり、新しいものが「いい」かどうかはすでに決められている。そして「いい」ものだけが受動的に届けられるページをユーザーは毎日飽きもせずぼうっと眺めている。 ...2000年台前半、ネットがインフラとして機能し始めた時にコトラーのマ
「2.5%だってさ」 居酒屋で鍋をつついていた。大手メーカーで企画開発をしている彼は、どこか投げやりな口調だった。 「何が?」 「イノベーターと呼ばれる人の割合だよ」 「ああ、『イノベーター理論』の」 マーケティング理論の1つだ。新製品を世に出すと、まずは「新しいもの好き」な消費者が飛びつく。彼らを〈イノベーター〉と呼び、全消費者の2.5%だと言われている。 「だけど、これって多すぎると思わないか」彼はビールジョッキを置いた。「たとえば潜在的に100万人の需要が見込める市場に向けた製品なら、最低でも2万5000人は買うことになるだろ」 「単価4,000円の製品なら、それだけで1億円の売上だよね」 「どう考えても楽観的すぎる。モノを作って、定常的なプロモーションをするだけで、そんなにたくさんの消費者が飛びつくなんて……今の日本ではありえないよ」 わずか10年前と比べても、モノを売りづらくなっ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く