川崎市産業振興財団が、川崎区の殿町国際戦略拠点の中核施設として整備してきた「ナノ医療イノベーションセンター」が二月一日に完成する。ナノテクノロジー(超微細技術)を活用し、低コストでできるだけ体を傷つけない医療など難病治療の革新に、東京大や国立がん研究センター、富士フイルムなどが取り組む。 鉄骨四階建て延べ約九千四百平方メートルで、総工費約三十五億円。四月一日から本格運営。二月三日にはセンターのプロジェクト統括を務める木村広道東京大特任教授らが、川崎病院で「健康長寿先進都市・川崎の挑戦」などをテーマに医療関係者向けの学術講演をして祝う。