政府機関、病院、学校、テクノロジー企業に至るまで、各組織のネットワークに攻撃を仕掛ける事件は枚挙に暇がありません。こうした攻撃の始まりはしばしば「最近のこと」として考えられることが多く、早くともプログラム内蔵方式のコンピューターが流通しだした20世紀後半に始まったことだろうと思われがちですが、実は1830年代に情報通信網を侵害する最初期の事件が確認されています。フランスで発生した事件について、ジャーナリストのトム・スタンデージ氏が解説しました。 The crooked timber of humanity https://www.economist.com/1843/2017/10/05/the-crooked-timber-of-humanity 18世紀後半、遠く離れた場所に情報を素早く伝えるためのシステム「腕木通信」がフランスで発明されました。これは塔の屋根の上に「腕木」と呼ばれる複