日本で協議離婚する場合は、当人同士の署名と捺印、プラス、証人2人が署名と捺印した離婚届を必要書類と共に役所に提出するだけで簡単に離婚が成立する訳ですが、イタリアは流石カトリック総本山のお膝元。第二次世界大戦以降は1970年まで法的な「離婚」が存在していなかったのです。 (カトリック教では宗教上、離婚はあり得ないことになっています) そんな国ですので、現在も正式に離婚するには、「別居」から3年以上の時間が過ぎない限り「離婚」には至らない仕組みになっているのです。 ではここで、一番簡単な協議離婚を例に、イタリアの離婚の流れを説明しましょう。 イタリアでの協議離婚の第一ステップは「別居」の申請から始まります。この申請は、正式書類を作成の後、(基本的にこの書類は、弁護士が作成する必要はないそうですが、あくまで法的な書類文書なので、一般の方では作成が困難ため、弁護士に作成してもらう方が多いようです)