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ブックマーク / note.com/quantumuniverse (2)

  • ベル不等式の破れに与えられたノーベル賞|Masahiro Hotta

    2022年にノーベル物理学賞を与えられたベル不等式の破れの実験結果は、実在論を信じることを不可能にはしないですが、実在論を信じないことは可能にします。つまり量子力学は情報理論であるということです。仮に実在論を信じたい場合には、それは「陰謀論的実在論」というかなり変わった理論しか生き残りません。 量子力学は操作論的な意味で、完全に局所的理論です。無信号条件のみならず、情報因果律まで満たすという驚異的な局所性を持っています。量子もつれは非局所性を示すというアインシュタイン以来の古い見方は、実証のみに基づいた現代的な量子力学で、もう意味を失っていると考えています。 もちろん量子力学の予言と一致するように、非局所的実在(宇宙の果てと果てが瞬間に影響しあうもの)を形而上学的に考え続けることもできますが、そのような理論全ては、人類に量子力学という幻覚を見せ続けているという陰謀論とも、実験的に区別が付か

    ベル不等式の破れに与えられたノーベル賞|Masahiro Hotta
    langu
    langu 2023/10/10
  • 物理学における「実在」は存在していない  ~現代物理学事情(量子力学編)~|Masahiro Hotta

    アインシュタインは、量子力学をこの世界のもっとも基的な理論の1つとは見なしていませんでした。その理由の1つとして、日常的なモノの実在性とその決定論的な運動を量子力学は許していないという点を挙げています。量子力学ではない、決定論的な実在の物理法則が他にあると信じていたのです。 『君は,君が見上げているときだけ月が存在していると当に信じるのか?』 これはアインシュタインが親しい物理学者に向けて言ったとされる言葉です。量子力学はその月の実在性も否定する理論だったので、彼は死ぬまで不審に思い続けていたのでした。しかしアインシュタインが期待したような路線で成功をした理論は現れませんでした。一方で量子力学は、もの凄い精度でその正しさが実験的に確認をされている基礎理論として、広く認められるようになりました。 見えていた月が次の瞬間に振り返ってもまだ実在し続けることは、例えば人工衛星やロケットなどへの

    物理学における「実在」は存在していない  ~現代物理学事情(量子力学編)~|Masahiro Hotta
    langu
    langu 2023/10/04
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