大阪府最北端の能勢町で続く伝統芸能「能勢人形浄瑠璃」が30日、同府豊中市の大阪大学豊中キャンパスで披露される。演目の一つ「能勢三番叟(さんばそう)」を演じるのは西能浄(にしのきよ)さんと木勢(きせ)るりさん。と言っても、2人は「永遠の高校1年生」として活動する町の萌(も)えキャラ。大学生に親しんでもらうために初めて能勢の地を離れた公演に臨む。 能勢町では200年以上前から、語りと三味線だけで上演する素浄瑠璃が受け継がれてきた。町は「浄るりシアター」が完成したのを機に1998年、人形と囃子(はやし)を加えた「能勢人形浄瑠璃」を作り、町民らが文楽の演者に人形の操り方の指導を受けながら、現代的な趣向をこらした公演を披露するようになった。 萌えキャラ誕生は2014年。「いまさらゆるキャラではPRできない」とシアターの松田正弘館長らが中心となってデザインを公募。元々1人の予定だったが、公募のうち2種