最近、個人的に大ハマりしている作家。いつか芥川賞を取ると信じてやまない。 一言で言うと意味の分からない小説ばかり書いている。ストーリーの意味が全く分からないのに、設定や一つ一つの描写がいちいち笑える。 ひとまずどれだけストーリーのパースが狂ってるかを理解してもらうために、本書収録3作の内容を紹介していこう。 ◆IT業界 心の闇 雑誌とかでよく見るOLの座談会みたいな文章(これ自体もあるあるで面白い)が延々と続くと思いきや、突然次の文章が始まる。 信じられないかもしれぬが、私はOLである。今ではすっかり浮き世の荒波に揉まれ(勿論、その間には幾人もの殿方に乳房を揉まれもしたのだが……)、身も心も擦れて逞しくなってしまったが、かつては極度の人見知りで、初対面でしかも相手が異性ともなれば伏し目がちに途切れ途切れの言葉を発するしかできぬような、まさに純粋無垢な生粋の生娘であった。それが今や、まさに恥