巨人が5日、キャンプイン前夜から異例の“バント教室”開講だ。 午後8時過ぎ、キャンプが行われる宮崎県総合運動公園内にある室内練習場『木の花ドーム』に全員が集合。いまだ破られていない533犠打の世界記録を持つバントの名手、川相2軍監督を“先生”役に、打撃投手や打撃マシンで約30分間、ひたすら転がし続けた。 「28年間、この世界にいるけれどキャンプイン前日の夜間練習で、いきなりこういう練習をすることの意味をわかってほしい。チームにとってバントが大事な作戦のひとつなのは間違いない」 今の巨人に、どれだけバントなど小技の習得が必要なのか。川相2軍監督の言葉が、原監督の意図を伝えていた。 「球の勢いを殺すのか、コースを狙うのか、どちらが大事か迷っていたが、川相さんから“コース”と教わり吹っ切れました」と松本。コツン、コツン。“川相バント教室”は、今キャンプで連日行われる。