「国産ワイン」といえば、日本国内で栽培されたブドウを原料にしたもの、と誰だって思う。ところが、「国産ワイン」と表示された70%は、海外のブドウが100%使われていたり、輸入ワインがブレンドされたりしているのだという。このカラクリを「告発」する本が出版され、話題を呼んでいる。 濃縮したブドウ果汁に水とアルコールを加えてできあがり ワインメーカー・北海道ワインの嶌村彰禧社長が書いた「完全『国産』主義」(東洋経済新報社:2008年9月25日刊)が問題の本。「国産ワイン」という表示があっても日本産のブドウが使われているとは限らず、市場に出回っている安価なワインの殆どが、南米産などの安価な輸入ブドウを使っていると暴露している。しかも、輸入ワイン(通称:バルクワイン)を国産とブレンドするケースが多い。また、ブドウをジャムのように濃縮したものに、水とアルコールを加え、「国産ワイン」として販売するやり口も