週刊ダイヤモンド編集部 【第106回】 2008年04月24日 ブラジルで自動車がバカ売れ ローン拡大で「バブル」危惧も 苦境にあえぐ日本や米国を尻目に、ブラジルの自動車市場が活況にわいている。2007年の販売台数は約246万台で、前年比28%増。08年1~3月は31%増と、同国史上最高を記録した。需要に供給がまったく追いつかず、車種によっては納車まで数ヵ月待ちという状態だ。 販売急拡大の背景にあるのは、長期ローンの普及だ。 ブラジルの政策金利は、11.25%と世界最高水準にある。昨年来4%台にとどまっているインフレ率も徐々に上昇中で、期待された利下げは見送られ、年内に13%程度へ引き上げの見込みだ。 自動車ローンも、年利11~19%ときわめて高い。それでも、年利30%以上だった数年前に比べれば、格段に利用しやすくなった。経済好調で個人所得も増えた。08年のGDP成長率予測は5.2