松井証券の松井道夫社長と言えば、独自の経営でネット証券大手の中でも特異なポジションを確立した方です。ラジカルな発言は、切れ味鋭く、時にはハッとさせられます。 例えば、今年の年頭の挨拶では「足し算ではなく、引き算の経営」という話をしています。やらないことによって、会社の無駄を削ぎ落とす経営というのは、簡単なようで勇気のいるやり方です。 しかし、昨日読んだこちらの記事は、本当にそうかな?と思うような内容でした。 --- 「証券業の根幹は、突き詰めればコンプライアンス(法令順守)だ。例えば、当社は投資信託を扱っていない。投信を否定しているのではなく、販売方法が問題だ。対面なら良いが、ネットだけでは説明責任が果たせない。コンプライアンスの徹底による信用こそ、当社が他社と差別化できる最大のポイントだ。『筋の悪いものには手を出さない』姿勢を今後も貫く」 --- ネットで投資信託を販売するのは「筋が