企画財政部は20日、韓国が通貨危機から脱却した2000年以降、8年ぶりに純債務国に転落する見通しとなったことを明らかにした。 純債務国とは、政府や企業が外国に貸した対外債権より外国から借り入れた対外債務のほうが多い状況を指す。対外債務が増えたのは、銀行の為替先物取引と債券投資目的の1年未満の短期借り入れが急増したためで、現時点では危機的状況に陥る可能性は低いが、企画財政部は「管理が必要だ」としている。 対外債権から対外債務を差し引いた純対外債権は2005年に1207億ドル(約12兆5000億円)に達したが、昨年末には348億ドル(約3兆6000億円)まで急減し、今年に入っても減少が続いている。このまま推移すれば、6月ごろには対外債務が対外債権を上回る状況となる見通しだ。 企画財政部の崔重卿(チェ・ジュンギョン)第1次官は「当面は危険はなく、悪性の状態とはいえないが、(債務が)累積すれ