神戸市灘区のJR六甲道駅構内に爆破予告のメモが置かれた事件で、威力業務妨害の非行内容で家裁送致された同区の中学3年の男子生徒(15)の少年審判が28日、神戸家裁であり、石間大輔裁判官は男子生徒を保護観察処分とする決定をした。理由は明らかにしていない。 決定要旨によると、男子生徒は昨年6月6日と同7月21日、駅で爆破予告をすれば家庭教師が自宅に来られなくなるだろうと考え、「セカイヲカエルモノ」と名乗るなどして、同駅の男子トイレに「コノエキバクハツスル」「(電車を)停車サセルナ」などと書いた紙を置き、JR西日本の業務を妨害した。 JR西などによると、6月の事件では駅が一時封鎖され、上下計54本が運休や部分運休し、乗客約5万人に影響が出た。 メモが見つかる直前にトイレに出入りする男子生徒の姿が防犯カメラに記録されており、昨年8月以降、威力業務妨害の疑いで2度逮捕されていた。