拡大する衆院予算委で、国民民主党の後藤祐一氏の質問に答弁するため挙手する加藤勝信厚労相(中央)=2020年2月6日午前9時52分、岩下毅撮影 新型コロナウイルスの集団感染が起きた大型クルーズ船で対応に当たった官僚や政治家から、国会に感染が広がるのではないか――。野党側のこうした指摘を受け、21日の国会で審議が一時中断する場面があった。 政府内では、ダイヤモンド・プリンセス号で業務にあたった厚労省や内閣官房の職員の感染が次々と確認されている。橋本岳・厚労副大臣ら政務三役も船内に立ち入っていた。 21日午前の衆院財務金融委員会で、野党側は厚労省職員が感染した問題をとりあげた。立憲民主党の末松義規氏が「政務三役と接触しなかった保証はあるのか」とただすと、厚労省側は「業務上の接触があった」と認めた。「常時マスクを装着したうえで業務を遂行した」と説明したが、末松氏は「マスクをしたらかからないという前