ブックマーク / note.com/elis_ragina (7)

  • コラム:レディオヘッドはもはや現代ジャズのスタンダード(初出 HMV 2016)|柳樂光隆

    過去記事の転載です ロバート・グラスパー、ブラッド・メルドーら今をときめくジャズメンたちがこぞってカヴァーするレディオヘッドはもはや現代ジャズのスタンダードなのだ。そもそもトム・ヨークがマイルス・デイヴィス『ビッチェズ・ブリュー』やチャーリー・ミンガスについて言及していたミュージシャンなのは有名な話なわけだが、ジャズにおけるレディオヘッドはそんなトム・ヨークの言葉以上に大きな意味を持つ存在になっていた。テクノやヒップホップを当たり前のように聴いてる世代のジャズミュージシャンにとって、『OKコンピューター』以降のレディオヘッドのサウンドは、生演奏で再現すべき格好のターゲットとなった。 ヨーロッパからはe.s.t.が、アメリカではブラッド・メルドーがそれぞれ高次元のテクニックとプリペアドピアノなどを駆使して、レディオヘッドがエフェクトやポストプロダクションを駆使して作った音響に生演奏で迫ろうと

    コラム:レディオヘッドはもはや現代ジャズのスタンダード(初出 HMV 2016)|柳樂光隆
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    lbtmplz 2023/02/13
  • 50 Best Jazz Albums of 2022 by "Jazz The New Chapter" #JTNC|柳樂光隆

    Jazz The New Chapterが選ぶ2022年の年間ベスト※下線は柳樂が執筆した記事へのリンク付きです。 01-101. Immanuel Wilkins ー The 7th Hand 2. Joel Ross ー The Parable of the Poet 3. Makaya McCraven ー In These Time 4. Cecile McLorin Salvant ー Ghost Song 5. Mary Halvorson ー Amarylis / Belladonna 6. Gerald Crayton ー Bells On Sand 7. Domi & JD Beck ー NOT TiGHT 8. Julius Rodriguez ー Let Sound Tell All 9. Nduduzo Makhathini ー In The Spirit of 

    50 Best Jazz Albums of 2022 by "Jazz The New Chapter" #JTNC|柳樂光隆
  • interview Rafael Martini:そもそもブラジルの音楽はシステムから外れた方法で作られている|柳樂光隆

    2010年代初頭にブラジルの新世代が発見され、「ミナス新世代」として日に紹介された。そのきっかけはマルチ奏者のアントニオ・ロウレイロ。彼の音楽の新鮮さはすぐにリスナーの間に広がり、彼と共演しているブラジルの同世代の豊かな才能たちが芋づる式に発見されていった。彼らの何人かは来日も果たしたし、アレシャンドリ・アンドレスやハファエル・マルチニらに関しては日盤のリリースもあった。2010年代半ばには現代ジャズの最重要人物の一人でもあるギタリストのカート・ローゼンウィンケルが自作『Caipi』にアントニオ・ロウレイロ(とペドロ・マルチンス)を起用したこともあり、ジャズ・リスナーにとっても広く知られるようになった。 そんなアントニオ・ロウレイロらのコミュニティの中でも鍵盤奏者で作編曲家のハファエル・マルチニは中心人物のひとりと言っていい存在だった。グルーポ・ハモ『Ramo e a Liberdad

    interview Rafael Martini:そもそもブラジルの音楽はシステムから外れた方法で作られている|柳樂光隆
  • interview Kibrom Birhane:エチオピア由来の音階・リズム・楽器で作る21世紀のエチオ・ジャズ in LA|柳樂光隆

    エチオピアン・ジャズ(=エチオ・ジャズ)のレジェンドのムラトゥ・アスタトゥケ(Mulatu Astatke)の存在はクラブシーンを中心に世界的に何度かの再評価がされていて、フジロックにも出演したり、その人気は日にも波及していた。 近年はエマホイ・ツェゲ=マリアム・ゴブルー(Emahoy Tsegue-Maryam Guebrou)、ハイル・メルギア(Hailu Mergia)、マームード・アーメッド(Mahmoud Ahmed)と言った名前も知名度上げつつある程度には徐々に認知が進んでいる。 そんなエチオピアン・ジャズに関して2010年の半ばから面白い動きがあった。LAのジャズ・シーンでエチオピアン・ジャズが演奏されていたのだ。これまでの再評価はあくまでもDJ的な関心のイメージが強かったこともあり、その再評価の中心はロンドンだったが、それとは別の文脈でLAのミュージシャンがエチオピアン・

    interview Kibrom Birhane:エチオピア由来の音階・リズム・楽器で作る21世紀のエチオ・ジャズ in LA|柳樂光隆
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    lbtmplz 2022/07/18
  • ラジオ・アプリ TUNEINとAppleMusicで聴ける海外のジャズ系ラジオ局のおすすめ20|柳樂光隆

    インターネットでラジオを聴くアプリってことになると、日ではradikoが一般的ですが、海外ではTUNEIN radioが有名です。 TUNEINはradikoと違ってタイムフリーはありませんが、エリア規制がないので基的にエリアフリーで、どこの国の放送局でも無料で聴けます。 なので、世界中のラジオ局の放送をリアルタイムで聴くことができます。 しかも、公共放送(=NHKみたいな局)など海外の最高なクオリティのラジオ局が聴き放題です。 このTUNEINは2019年からAppleMusicにも組み込まれていて、ステーションを検索するとTUNEINで聴けるラジオ局をAppleMusicでも聴くことができます。 Apple Music App でラジオを聴くhttps://support.apple.com/ja-jp/HT204944以下、アメリカ、イギリスから北欧まで、おススメのジャズ系ラジオ

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    lbtmplz 2022/01/31
  • ジャズとスタンダードのこと : BRUTUS ”The Jazz Guide for Listening Bar” プレイリスト×3|柳樂光隆

    BRUTUS 2021年7月号の特集「音楽と酒・夏」のジャズのページ 《酒がさらにおいしくなるJAZZ入門 The Jazz Guide for Listening Bar》 の11ページほどのほぼすべてのテキストを担当しました。 このためにいろいろ選曲もしていて、それがBRUTUSのSpotifyにアップされてます。 以下は《ジャズ100余年を彩るスタンダード・ナンバー》のプレイリスト。スタンダードがいかに演奏され続けていて、今も受け継がれているのかがわかる40曲です。 基的には”21世紀以降も録音されているジャズの名曲20”という感じで、(一部例外がありますが)同じ曲の”20世紀のバージョン”と”21世紀のバージョン”のセットになってます。曲の解説は誌面でどうぞ。 今回、そのプレイリストを選曲するためにジャズ・スタンダードをいったん大量に集めて、書かれた順番に並べ替えて、そこから厳選

    ジャズとスタンダードのこと : BRUTUS ”The Jazz Guide for Listening Bar” プレイリスト×3|柳樂光隆
  • 「00年代以前のクラブジャズ」と「00年以降の現代ジャズ」の違い|柳樂光隆

    ※記事が面白かったら投げ銭もしくはサポートをお願いします。 あなたのドネーションがこのnoteの次の記事を作る予算になります。 ■クラブジャズは?現代ジャズとは?すごくざっくり説明すると、 ◎クラブジャズ…「踊らせること」「クラブでDJによってプレイされること」を目的として作られた《ダンスミュージック》 ◎現代ジャズ…「ヒップホップやテクノに影響を受けているけど、踊らせることや、クラブでプレイされることを目的に作られてはいない《ジャズ》 だと僕は考えています。 つまり、クラブジャズは基的にクラブでDJが使えるかどうかな音楽なわけです。逆に現代ジャズは、踊れる曲もある(かもしれない)けど、必ずしもDJ的に使いやすい曲わけではないという違いは重要だと思います。 だから、クラブジャズに関してはDJが使えるかどうかみたいなすごくシンプルな部分が重要だし、そういったルールに基づいて曲が作られていま

    「00年代以前のクラブジャズ」と「00年以降の現代ジャズ」の違い|柳樂光隆
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