あえていう、シャープの「定期昇給凍結」は英断だ!シロアリ化したホワイトカラーの「既得権益」をぶちこわさなくては日本のメーカは国際競争に勝てない 3月14日は春闘の一斉回答日だったが、シャープが定期昇給を凍結することを決めた。シャープは液晶テレビの値崩れなどから業績が悪化し、2012年3月期に過去最大となる2900億円の最終赤字を計上することが賃上げ抑制の背景にある。 同日、シャープは片山幹雄代表取締役社長(54)が代表権のない会長に、町田勝彦代表取締役会長が相談役に退くトップ人事も発表。奥田隆司常務執行役員(58)が社長に昇格する。2007年に異例の抜擢によって40代で社長に起用され、堺工場新設など大型液晶路線を引っ張ってきた片山氏は責任を取る形で代表権を返上する。 薄型テレビ事業への過剰投資など経営判断のミスによって同じく過去最大の7800億円もの最終赤字を見込むパナソニックは定期昇給を