子どもの貧困問題を扱ったNHKのニュース番組で体験を語った女子高校生について、インターネット上で「貧困ではない」「捏造だ」と批判する書き込みが相次ぎ、自民党の国会議員がNHKに釈明を求める騒ぎとなっている。ネット上には住所などとともに女子高校生の容姿を中傷する書き込みまでされ、人権侵害が懸念されているという(「貧困女子高生」に批判・中傷 人権侵害の懸念も『毎日新聞』)。 報道の責任についての議論は、水島宏明 さんの”貧困女子高生” 炎上の背景に報道側の配慮不足とネットの悪ノリに詳しい。その通りだと思う。 しかしネットでのバッシングを見るにつけ、「貧困」の理解のされなさに思いを馳せる。女子高生がSNS上で、1000円のランチを食べていたりとか、何度もコンサートに足を運んでいるとか、そういった生活の楽しみかたと、たった50万円の入学金が用意できずに専門学校に進学できないという将来の不透明性は、