男性たちの現在地と「これから」をめぐって、澁谷知美さん(社会学者)と清田隆之さん(ライター、「桃山商事」代表)が、西井開さん(「ぼくらの非モテ研究会」発起人)や武田砂鉄さんといったゲストを招いて、あれこれ語り合って出来上がった『どうして男はそうなんだろうか会議』。この書を、批評家の杉田俊介さんが書評して下さいました。ご一読を!(PR誌「ちくま」9月号より転載) 本書は社会学者の澁谷知美と「桃山商事」の清田隆之をホストとし、他に五人の男性たち(西井開、中村正、平山亮、前川直哉、武田砂鉄)と、「これからの男」のあるべき姿を考えるための「会議」を行った記録である(清田は第1章のゲストでもある)。読者は気軽に雑談を聞くように、本書を手に取ることをゆるされているだろう。すべての語り手に共感する必要もないだろう。抵抗を感じつつ、ゆっくり飲み込むべき部分もあるだろう。きっとそれでよい。私もまた私自身の関