(2021/2/16) 『失われた賃金を求めて』の翻訳を担当してくれた小山内園子さん、すんみさんからメッセージが届きました。 小山内園子さんより 本書が刊行される直前に、また、信じられないような女性蔑視発言がありました。当然怒りに震え、何か行動したいと思っていたとき、あるフェミニストからこんな言葉をかけられました。 「もちろん許せない発言だよ。いまどき、よくもまああんな認識だと思う。ただああいうのは絶滅危惧種かもね。特に今の労働現場の性差別ってもっと巧妙で、見えにくいから。そのぶん連帯もしづらくなっている気がする」 確かに、以前にくらべれば労働の現場で目に見えた性差別は減ったかもしれません。体力のある企業であればあるほど能力主義を標榜し、性別を理由にした不利益はとっくに解消したかのようなふるまいです。実際に女性役員がどれくらいいるかは別として、表向きは「差別していません、だってこんなにシス