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ブックマーク / xtech.nikkei.com (111)

  • 人工知能の発展に量子コンピュータが不可欠な理由

    Googleが2015年12月に「既存のコンピュータに比べて1億倍高速」と発表して以来、カナダD-Wave Systemsが開発する「量子アニーリング型」の量子コンピュータへの注目が高まっている。この量子コンピュータとはどんなもので、何の役に立つのか。なるべく平易に解説したい。 記者は日経コンピュータの2014年4月17日号で「驚愕の量子コンピュータ」という記事を書き(ITproにも転載している)、量子アニーリング型の量子コンピュータの仕組みについて詳しく解説した。ただこの記事に対しては「難しい」という率直な感想も頂いているので、今回は例えなどを交えながら、「中身」ではなく「価値」を理解していただけるような記述を目指したい。 まず最初にお断りをしておくと、「量子アニーリング型」の量子コンピュータは、先に開発が進められていた「量子ゲート型」の量子コンピュータとは全くの別物だ。2013年以前

    人工知能の発展に量子コンピュータが不可欠な理由
  • 大きな声では言えない無線LANエンジニアの本音

    「無線LANにあまり大きな期待をしないでほしい」――。無線LAN関連の取材をすると、ネットワーク担当者や構築を支援したエンジニアの、こんな声をよく耳にする。 無線LANは家庭ではもちろん、駅やコンビニエンスストアでも無料で利用できるようになっている。比較的新しい無線LANアクセスポイント製品には、1Gビット/秒を超える通信速度をうたうものも登場している。今や「どこでも高速に通信が可能な技術」、というイメージが定着しつつある(写真)。 しかし、そのネットワークを構築・運用する“裏方”であるエンジニアは、思った以上に苦労しているようだ。とりわけ企業の中で使う無線LANは、スペース当たりのアクセスポイントの数が多く、快適な通信環境作りが難しい。冒頭の発言は、有線と同様の高速通信を期待する利用者への、いわば嘆きだ。 こうしたふと漏れた一言には、無線LANを活用するうえでのヒントが隠されている。技術

    大きな声では言えない無線LANエンジニアの本音
  • [第2回]NTTの閉域網を使ったNGN-VPN、低遅延で障害が少ない

    NGN内の折り返し通信を使ったNGN「NGN-VPN」の利用には、「フレッツ・v6オプション」の契約が必要だ。これでインターネット接続サービスの契約がなくても、「IPoE」という接続方式で拠点間の直接通信が可能になる。NGN内部はIPv6だが、拠点のルーターでLAN側からのIPv4パケットをIPv6でカプセル化できるので、ユーザーはIPv6を意識せずにIPv4を使える(図1-1)。

    [第2回]NTTの閉域網を使ったNGN-VPN、低遅延で障害が少ない
  • さよならSSL ~「安全な通信」標準が使用禁止になったわけ

    「インターネットで大事な情報をやり取りする際にはSSL(Secure Sockets Layer)を使用する」――。セキュリティの基だ。だが、この常識が変わった。SSLに修正不能の脆弱性が見つかり、事実上使用禁止になったためだ。多くの人がSSLだと思って使っているのは、後継のTLS(Transport Layer Security)である。 試しに、“SSL”使用サイトにアクセスしてWebブラウザーのアドレスバーに表示される「錠アイコン」をクリックしてほしい。ほぼ全ての“SSL”使用サイトで、TLSを使っている旨が表示されるはずだ(図1)

    さよならSSL ~「安全な通信」標準が使用禁止になったわけ
  • [第1回]「いつでも壊れる」前提に、汎用機器でインフラ構築

    世界有数の大規模CDN(Contents Delivery Network)事業者として知られるアカマイ・テクノロジーズ。今やその中身は動画に限らない。あらゆるトラフィックを高速に途切れさせることなく効率的にさばくインフラへと成長しつつある。その裏側に迫る。 2014年7月、アカマイ・テクノロジーズは消費者端末向けコンテンツ配信ネットワーク(CDN)において、23.1Tビット/秒という帯域(速度)を記録した。サッカーの2014 FIFAワールドカップの準決勝がブラジルで開催された日のことだった。 この数値は2Mビット/秒でエンコードされたパソコン向けHD(High Definition)ビデオストリームを1000万人以上に同時配信する帯域に匹敵する。言い換えると、データセンターに適用される10Gビット/秒の高速回線を50%の効率で使用すると仮定した場合、4620の回線を運用したケースに相

    [第1回]「いつでも壊れる」前提に、汎用機器でインフラ構築
  • 100倍高速なメモリーを独自開発、異色ベンチャーの野望

    プロセッサも、メモリーも、サーバーも、自分たちで作る――。 高度に分業化が進んだコンピュータ業界において、国内ベンチャーのPEZY Computing(以下、PEZY)の取り組みは明らかに異端だ。異端であるだけに、これまでのPC(パソコン)アーキテクチャーの限界を打破する、新たなコンピュータの姿を見せてくれるのでは、との期待が膨らむ。 PEZYは、シリコンバレーで医療機器ベンチャーを創業した齊藤元章氏が、スパコン技術を開発するベンチャーとして2010年に国内で設立した企業である。 同社は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援のもとで、2014年に1024コアのメニーコアプロセッサ「PEZY-SC」を開発。このプロセッサを採用した高エネルギー加速器研究機構(KEK)の小型スパコン「Suiren(睡蓮)」は、電力効率の高さを争う「Green500」の2014年11月版ランキング

    100倍高速なメモリーを独自開発、異色ベンチャーの野望
  • 第1回 ラズベリーパイの組み立てと初めてのプログラミング(1)

    子供の頃、筆者がよく見たアニメにはロボットものがたくさんありました。いつかロボットを作ってみたいと夢見た読者の方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。しかし実際は、ロボットの「頭脳となるソフト」と「身体となるハード」の両方を作って組み上げるなんて、ちょっと自分にはハードルが高すぎると、諦めてしまったのではないでしょうか? そんな方に朗報です! 「ラズベリーパイ」(Raspberry Pi)は手のひらに乗るほどコンパクトなサイズでありながら(図1)、れっきとしたコンピュータであり、しかも、外部のハードウエアと簡単に接続する仕組みが搭載されています。自分だけのオリジナルロボットを作るための必要な土台を提供してくれるのです。また、ロボット作りというテーマを通して、ソフトウエアとハードウエアの両方を同時に学べる優れた学習教材でもあります。 小学生でも“当に”分かるように解説 この連載は、

    第1回 ラズベリーパイの組み立てと初めてのプログラミング(1)
  • iPadで使える木目調のオフラインTODOボードを作ろう

    今回作るのは、オフラインでも使えるTODOボードです。PCのWebブラウザーだけでなく、iPadで使えることを念頭に作ってみます。 オフラインで使えることを前提にするので、出先でネットにつながっていない場所でもアプリを使うことが可能です。例えば、打ち合わせ前にTODOをさっと確認できます。 今回は、ただTODOを確認するだけでなく、木目のボードの上にTODOを貼り付けて使えるように、つまり、TODOアイテムを自由に動かして好きな場所に貼り付けることができるようにしてみます。

    iPadで使える木目調のオフラインTODOボードを作ろう
  • 第4回 HTML5を使った実際の開発の進め方

    みなさん、こんにちは。hifive開発チームの横山です。第2回と第3回では、HTML5で実現可能な表現や機能について詳しく解説しました。これらを用いると、業務システムに従来のWebシステムでは実現できないレベルの高い操作性を持たせることができます。直観的に操作できるUIにより誤操作を防止しやすくなり、ユーザー教育のコストも減らせるのではないか---。そんな期待を持った人も多いのではないでしょうか。 しかしながら、そうしたリッチなUIを備えた業務システムの開発は、単純な画面遷移を繰り返すことで業務を進めていく従来型Webシステムと比べて、開発プロセスを適切に管理し、予定通りの工数で開発を進めることが難しくなりがちです。 そこで今回は、HTML5を使ってリッチなUIを提供する業務システムを開発する際に必要となる「成功させるために考慮すべき点」や「失敗しないための開発の進め方」「役に立つツールや

    第4回 HTML5を使った実際の開発の進め方
  • 第2回 全ての組み合わせを考えると膨大になる

    十分なテストをしたのにバグが見つかる---。「想定外」としか言いようのない事態があると思います。そのような事態に陥らないためにはどうしたらよいでしょうか。 すぐに思いつくのは、再発防止策として同じようなバグを検出できるテストパターンを追加することです。もちろんこれは有効ですが、こうした対策は「経験から予測できる不具合に対するテスト」にすぎません。未経験の不具合は常に「想定外」のものとして見落としてしまう可能性があります。つまり、「同じようなバグを検出できるテストを増やす」という対策は質的な解決策にはなっていないのです。 想定外を想定できるわけはありません。いったいどうすればよいのでしょうか。開発者の方にはなじみが薄いかもしれませんが、「品質工学」と呼ばれている方法論があり、これが一つの解決策を与えてくれます。もちろん“銀の弾丸”はありませんから全ての問題を解決できませんが、経験や知識によ

    第2回 全ての組み合わせを考えると膨大になる
  • 実際に作って理解する! Linuxサーバーのクラスタリング

    連載は,サーバーの信頼性確保に重要となる「クラスタリング」を体験的に学ぶものです。Linuxと,オープンソースのクラスタリング・ソフトを使い,無料で手軽に体験しましょう。まず,第1回として“クラスタリングとは何か”から解説します。 目次 ・第1回 クラスタリングを5分で完全理解 ・第2回 Linuxで動作するHAクラスタリング・ソフト ・第3回 Heartbeatでクラスタリングを作ってみよう(準備編) ・第4回 Heartbeatでクラスタリングを作ってみよう (インストール編) ・第5回 「Heatbeatでクラスタリングを作ってみよう」(設定編):OS,Heatbeatの設定手順 ・第6回 「Heatbeatでクラスタリングを作ってみよう」(動作テスト編):動作テストの詳細手順 ・第7回 クラスタ構成を拡張させよう(準備・設定編) ・第8回 クラスタ構成を拡張させよう(動作テスト編

    実際に作って理解する! Linuxサーバーのクラスタリング
    ledlizerd
    ledlizerd 2012/05/30