株式市場は依然として低迷しているが、その原因は、多くの投資家が信じているようなものではない。バリュエーション(企業価値評価)バブルが崩壊しつつあり、悲しいことに、このプロセスはまだまだ終わりそうにない。 小売スタートアップ企業のエンジョイ・テクノロジー(Enjoy Technology)は2022年6月30日、米連邦破産法第11条の適用を申請すると発表した。同社が、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて株式上場を果たしてから、わずか9カ月後のことだ。 またひとつ、SPACの負け試合となった。そして、今後も同様のことが続きそうだ。 2年前のパンデミックのさなか、SPACは大流行した。世界経済全体が停止するなか、いわゆるブランク・チェック・カンパニー(白紙小切手会社)がワクワクするような成長の見込みを提供しているように見えたのだ。しかし残念なことに、その期待感は決して現実にはならなかった
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