カルト(というより、人を取り込む思想全般)について、自分が理解を深められたコンテンツを紹介したい。 オウム真理教関連 オウムと私 (文春文庫) 作者:林 郁夫 文藝春秋 Amazon 地下鉄サリン事件の実行犯の中で、唯一無期懲役となった林郁夫が書いた本。 この人は十代のころから宗教に関心が深く、元々は十年近く阿含宗の信徒だった。そこで悟りを得られなかったため、オウムに興味を持ち、オウムの修行のメソッドを見てこれならば悟りを得られるのではないかと思ったことが、入信のきっかけだ。 本書の中で林郁夫は犯行時の心境について、「自分以外の他人を『救うべき人』という概念でしか見ていなかった」と吐露している。 本書を読んでも「悟りを開いて、世の中で苦しんでいる人を救いたい」ということ以外に何ひとつ関心がない人、という印象がある。 サリン事件死刑囚 中川智正との対話 (角川書店単行本) 作者:アンソニー・