野球賭博問題とは無縁の人気力士・高見盛(34=東関)は、不祥事に惑わされずに11日に始まる大相撲名古屋場所に臨む。8日、愛知・稲沢市での朝げいこ後「今は、相撲を取るしかない。中止を覚悟していたけど、やった方がいい。土俵に上がったらぶつかるだけ」と意気込んだ。 「野球賭博なんて、暗黒小説の世界だけだと思った」と言うほど裏社会とは縁がない。無駄遣いもしない。「もともと、貧乏性。ブランド品なども興味がない。(お金を使うのは)若い衆にメシを食わせるくらい」。関取らしく、正しく金を使って部屋を盛り上げようとしている。 NHKの生中継はなくなり、CM出演している永谷園は懸賞金を今場所は取りやめた。「今の相撲界にとっての、罪と罰みたいなもの。(謹慎する力士がいるが)誰がいなくなろうが、思い切りぶつかるだけ」。暗い話題が多い中で、高見盛は異彩を放っている。
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