1月1日に発生した能登半島地震。1月12日午前9時の時点で215名の方々が亡くなり、いまだ安否不明者は38名います。今回の被害のほとんどが倒壊した家屋の下敷きになるなど、圧死によるものだとみられています。 連日、テレビや新聞ではいまだ余震が続く被災地域の現状や、避難所生活や物資不足などの課題が報道されています。新聞各社の紙面では、被災された方々の現状が日々、伝わってきます。気になるのは、「逃げ遅れた」という表現を含む記事を多く目にすることです。 学校の避難訓練では、地震が発生したら、まず頭を守り、揺れが収まるまで机の下などから動かないよう教えられます。ですが、もし揺れが収まらないうちに、自分がいる建物が倒壊してしまったらどうなるのでしょう。 もちろん、状況を見ずに慌てて行動してしまうことは危険です。ですが、「逃げ遅れ」の危険性から言えば、身動きが取れ、逃げ道が確保されているうちに移動するこ
