企業の手元資金、過去最高の211兆円 震災で備え強化2011年6月17日22時5分 印刷 Check 日本銀行が17日発表した1〜3月の資金循環統計(速報)によると、企業が保有する現金と預金の合計額は3月末、1年前より7%多い211兆円と過去最高だった。東日本大震災の後、企業が不測の事態に備えて手元に置いておくお金を増やしたからだ。 企業が持つ現預金が計200兆円を超えたのは初めて。なかでも、いざという時にすぐ引き出せる流動性預金が123兆円と1年前より約1割増えたのが際立った。 震災後、銀行などから積極的に借り入れ、手元資金を増やしたとみられ、銀行による企業などへの貸出残高は447兆円と、1年前より約3兆3千億円多い。 家計が持つ現金・預金は5年連続で増え、3月末で816兆円。政府と地方自治体による国債や地方債などの発行残高も845兆円で過去最高だった。 資金循環統計は3カ月ごとに発表さ