「このままでは君たちは要らない」。ある大手事務機器メーカーの経営者は、情報システム部門にそう言い放ったという。私はこの話を経営者本人から直接聞いた。「なぜですか」との私の問いに対して、その経営者は「システム部門がバックオフィス系のシステムの“お守り”にとどまって、顧客と接する現場のビジネスに貢献しようとしていないからだ」と答えた。 この経営者がそんな発言をしたのは、次のような問題意識からだ。今やメーカーといえど、サービスを強化して顧客満足度を高め、新たな収益源を探していかないと生き残れない。つまり、ビジネスのイノベーションが必要だ。そしてイノベーションにはIT活用が不可欠。それなのに、システム部門の意識は昔のままだ。 変わらなければ壊滅的に負ける この話は、実は2年以上も前の話だ。だが“古い話”ではない。今、ほぼ全ての日本企業にとっての経営課題が、グローバル化とイノベーションだからだ。少子
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