ママの認知機能が だんだん 衰えてゆく 途中に… ママには ふさわしくない 言葉 乱暴で 汚い言葉 ひとを 見下す言葉 それから… それから… ママが おもいつく限り のような 饒舌な 驚くしかない言葉 つなげられていた ただ じっと 見つめて きいてた 頷くこともなく きいてた 否定しない 言葉 そんなことより 貴重で 大事だなあ… って けど… よそさまに お世話してくれるひとたちに 言ってしまってる? って… はらはら 悩んだけど… とにかく おしゃべりしてくれてる! って きいてた やがて 見たことない顔 深刻で かなしい表情になると ママに 似合わない ふさわしくない言葉は 止んだ… ばつのわるいお顔してた 自分でも わかってる って おもった ふさわしい言葉 あるなあ って ふさわしくない言葉には 自分で 言って 自分が 傷つくんだなあ って おもった いちばん むつかしくて