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2010年10月8日のブックマーク (1件)

  • bp special ECOマネジメント/ナショナル ジオグラフィック・スペシャル

    「森にいるよ」とバニラを輸出するミシェル・ロモーンは言う。「みんな森に入っていったんだ」。 彼が言う「森」とは、マダガスカルで最大の面積を誇るマスアラ国立公園のことだ。アンタラハから行くとなると、結構な時間がかかる。23万5000ヘクタールの広大な熱帯雨林は豊かな生き物をはぐくみ、公園の南西端にあるアントンジル湾では、7月から9月にかけて、ザトウクジラが出産シーズンを迎える。 悪路に耐えて到着した訪問者を迎えるのは、美しいランや虫植物、マダガスカルヘビワシ、パーソンカメレオン、それにアカエリマキキツネザルだ。また、薬用植物やベリー類も豊富で、地元の村人は歌ったり、おしゃべりをしながら裸足(はだし)で森を闊歩(かっぽ)し、薪(たきぎ)を集めたりする。一方、伐採のために都会からやって来た若者たちは、湿度の高い神秘的な茂みの中で、途方に暮れる。 若者たちは森で数週間過ごす。べ物は米とコーヒー