「生態系の保全にITを役立てる」、富士通が2010年度から本腰 富士通は2009年10月22日、生物多様性に関する行動指針とガイドラインを作成し、2010年4月からこれらに基づいて富士通グループの企業活動を進めると発表した。生態系に配慮する企業や自治体、NPO(非営利組織)などに向けては、生態系のモニタリングや影響分析に役立つ情報システムを提供する。 新たに作成した「富士通グループ生物多様性行動指針」は、富士通グループ各社の企業活動による生態系への影響を抑えることと、生態系保全活動にITを役立てることの大きく二つの方針に基づく。ガイドラインは、行動指針を具体化したものだ。 生態系保全に役立つITとしては、人工衛星を使った環境分析システムや、赤外線カメラやGPSなどを使った監視システム、希少生物の確認情報を蓄積するデータベースなどを提供する。自治体などにこれらのシステムを導入した実績はあるが