メキシコのチンクア山脈で越冬するオオカバマダラ。ほかの多くの昆虫と同様、オオカバマダラも土地利用の変化によって減少している。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) かつて、北米の大草原(グレートプレーンズ)では、空を覆い尽くすほどのバッタ(ロッキートビバッタ)の大群が飛び交った。1875年の夏には、100億匹ものロッキートビバッタが1週間かけてネブラスカ州プラッツマスを通過していったという。 しかしその後、農場の開発が進み、ロッキートビバッタの繁殖地は破壊された。1902年、最後の生き残りの標本が採集され、ロッキートビバッタはまもなく絶滅した。生態系への打撃は大きかった。非常に多くの小型哺乳類が、このバッタを食べていたからだ。(参考記事:「国連が昆虫食を推奨、人気の8種とは?」) ロッキートビバッタの例ほど劇的ではないも
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