業界トップを走るリーダー企業の間隙を縫って、成長を遂げる企業は少なくありません。通常、これらのチャレンジャー企業は、リーダー企業から、その戦略やサービスを模倣され、潤沢な設備や要員、高い技術力、豊富な資金力など、リーダー企業の持つ圧倒的な「強み」によって手痛いしっぺ返しをくらうことになります。しかし、一部のチャレンジャー企業は、リーダー企業の「強み」を逆手にとり、「強み」があるがゆえに、真似のしにくい戦略をとっています。すなわち、「強み」を「弱み」に変える戦略によって、チャレンジャー企業はリーダー企業が真似したくても真似できないジレンマ(板挟み)に追い込んでいるのです。本連載では、このような戦略を「ジレンマ戦略」と呼びます。今回は、業界最大手の「リクルートキャリア」を追い込む「ビズリーチ」のジレンマ戦略を解説します。 大手エネルギー会社勤務。早稲田大学ビジネススクールでMBAを取得後、給油
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