カメキチの目 ・人生は一回きり。 そんなことわかっている。 しかし、ずっと遠い先。二回どころか、三回も四回もやれるかもしれない。 一回じゃなくても「人生」というんですかね? 「いのち」や「人生」というと私はすぐ、加川良というシンガーソングライターが40年以上の昔に歌った「いのちはひとつ じんせいはいっかい だからいのちをすてないようねー…」というのを思い出します。 いのちは一回限り。 「限りある」(一回きり)がもたらすことについて、著者は『ようこそダウン症の赤ちゃん』という本を引く。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「限りない」生命科学の追求、バイオテクノロジーの発展は幸福を人間にもたらすのだろうか? より優れた素質、その元となる遺伝子を操作して選び取ることはすばらしいことなのか。 死にたくない。長寿を願うのは、生き物としての人間の本能的な「欲望」、「サガ」とい