「文書館ってすごい!II」。自らそうアピールする強気なタイトルの企画展が、千葉市中央区の県文書館で開かれている。身近な「図書館」に比べ、いまいち何をしているのか分かりにくい文書館。威勢のいいたんかを切るほどのすごさとは一体何なのか。確かめに行ってみた。 (内田淳二) 県文書館は、県庁のすぐそばにある七階建ての建物。県総務部の出先機関で、今年でちょうど開館二十五周年を迎えた。「文書から、地域の歴史や文化をすくい上げるのがその役割です」。文書館県史・古文書課の田島新(あらた)さんはそう紹介する。 所蔵する資料は膨大だ。県内の旧家の蔵などから見つかり、譲り受けた古文書は四十七万点に上る。資料の散逸を防いで「保存」するだけでなく、「公開」するまでがその仕事。目録を頼りに請求すれば、資料に目を通すことができる。