指定暴力団山口組の2次団体「弘(こう)道(どう)会」(高山清司会長、本部・名古屋市)が、警察官の個人情報を収集したり、家宅捜索や取り調べに組織的に抵抗したりするなど、警察への敵対活動を強めているとして、警察庁の安藤隆春長官は29日、都道府県警の担当幹部に対し、同会の活動実態の解明と収益活動などの徹底取締りを指示した。警察庁長官が指定暴力団の2次団体を名指しして取締り強化を指示するのは異例という。 安藤長官は同日開かれた捜査関係課長の全国会議で、弘道会について、「警察活動に対する各種調査を行ったり、取り調べ、捜索時に徹底した抵抗を示すなど、司法に対する対決姿勢を強めている」と指摘。 「巧妙な資金獲得活動は、資金対策上看過し得ない重大な社会的脅威」であり、「(一極化する)山口組の強大化を支える原動力」と述べて全国警察一体となっての集中的な取締りを指示した。 警察庁によると、弘道会は警察官の氏名