県選挙管理委員会は十八日、県内の二〇〇八年分の政治資金収支報告書を公表した。先月末の衆院選で、自民党の大物と渡り合った民主党議員の“つましい”台所事情が浮かび上がった。さらに、同党はマニフェスト(政権公約)で、企業団体による献金とパーティー券購入の禁止をうたっており、企業献金などが収入の柱の議員側は今後の対策に悩んでいる。 (荒井六貴) 民主の横粂勝仁議員(11区)が代表を務める政党支部の収入総額は約二百七十万円。それぞれ百万円を自身からの借り入れと、党本部からの寄付でまかなった。同じ選挙区で対峙(たいじ)した自民の小泉進次郎議員は五千万円余りで、約二十倍の開きがある。