tcコマンドは、Linuxの通信を制御するためのコマンドです(Traffic Controlの略称)。例えば、特定の通信に対して、通信量の上限を設定したりできます。 FedoraやDebian、UbuntuなどのLinuxディストリビューションで利用できます。カーネルのバージョンが2.6以上であればデフォルトで利用できます。 netemというネットワークエミュレータを組み合わせることで、パケットロスや通信遅延をエミュレーションできます。詳細はLinux Foundationのサイトを参照してください。 概要 tcコマンドの背景にあるLinuxカーネルの仕組みは複雑です。以下、簡単にまとめますが、内容が間違っている可能性もあります。詳しくは、公式サイトをご覧ください。 tcコマンドは、qdiscとclassという概念を扱います。qdiscは、パケット出力時のスケジューラのことです。queui