1960年北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を生かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会評論、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する。著書に『しがみつかない生き方』『親子という病』など多数。 香山リカの「こころの復興」で大切なこと 震災によって多くの人が衝撃的な体験をし、その傷はいまだ癒されていない。いまなお不安感に苛まれている人。余震や原発事故処理の経過などに神経を尖らせている人。無気力感が続いている人。また、普段以上に張り切っている人。その反応はまちまちだが、現実をはるかに超えた経験をしたことで、多く人が異常事態への反応を示しているのではないだろうか。この連載では、精神科医の香山リカさんが、「こころの異変」にどのように対応し「こころの復興」の上で大切なことは何かについて語る。 バックナンバー一覧 前回のコラムについて多くの方から批判的なご意見をいただき、言いた
山口県議会 原発計画凍結意見書案 7月6日 8時25分 中国電力が山口県上関町の沿岸で進めている原子力発電所の建設計画について山口県議会は「一時凍結せざるをえない状況だ」とする意見書案をまとめました。今月8日の本会議で可決される見通しです。 山口県議会は、東京電力福島第一原発の事故を受けて、5日に地域商工委員会で審議を行い、国に提出する原発に関する意見書案をまとめました。この中で「課題の解決がなされないかぎり、上関原発建設計画は一時凍結せざるをえない状況だ」としています。そのうえで、国に対して▽原発事故の収束に向けて全力を尽くすことや▽安全指針の見直しなど安全対策の徹底を図るといった、5項目の対策を求めています。この意見書案は、今月8日に開かれる県議会の本会議で可決される見通しで、その後国に提出されることになっています。上関原発の建設計画を巡っては、山口県の二井知事が先月27日の県議会で「
通常の原発の定期検査の流れ 定期検査中の原発の運転再開が遅れている問題で、北海道電力の泊原発3号機(北海道)と関西電力の大飯(おおい)原発1号機(福井県)が、定検終了直前の「調整運転」を4カ月近く続けている。フル稼働で送電しており営業運転と同じだが、国と電力会社、立地自治体が安全評価の責任を押し付け合い、定検中のまま手続きの先送りを3カ月近く続ける異例の事態になっている。 両機が13カ月に1度の定検に入ったのは、昨年12月から今年1月。約50項目の検査を終え、泊3号機は3月7日、大飯1号機は3月10日と、いずれも大震災直前に原子炉を起動し、調整運転に入っていた。 調整運転は通常、約1カ月行われる。徐々に出力を上げ、フル稼働時点で、経済産業省原子力安全・保安院から、正常に作動しているかを最終チェックする総合負荷性能検査を受ける。 両機とも4月上旬に営業運転に移る予定だったが、震災と原
小俣貢さんの母の枕元に並ぶ人工呼吸器や、たん吸引機。部屋には人工呼吸器のシューという音が響く=川崎市幸区で、久野華代撮影 東京電力福島第1原発事故の影響で1日から始まった電力使用制限令を受け、人工呼吸器を使いながら在宅治療を続ける患者や家族が停電に恐々としている。人工呼吸器が止まれば命に関わる一方、体温調節の必要から節電に積極的に協力できない事情もある。患者の家族からは「普段の介護でも気を張り詰めているのに停電の心配が加わり、追い詰められそうだ」と訴える。 枕元の人工呼吸器やたん吸引機から、何本ものコードが絡まりながらコンセントに延びる。酸素発生器に近寄ると放出される熱を感じる。川崎市幸区の小俣貢さん(52)は、重症肺炎を患って人工呼吸器を24時間装着する母(78)を、3年ほど前から自宅で看病している。人工呼吸器の内部バッテリーとメーカーから借りた外部バッテリーで停電に備えるが、計4時間し
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