振り返ってみると、スピリチュアルな本を出したり、自己啓発的な本も書いたり、一見外に向いた活動をしているようですが、私の本質は内向きの「職人」(または、おたく)だなぁとつくづく思うのです。 というのも、「本を書く人になりたい」とか、「セラピストになりたい」とか、そういう思いよりも、「探求したい」「極めたい」という思いのほうが強く、結果としてそれが本になったり、セラピストという仕事になっているからです。 また、何度も書きましたが、イギリスで学んだ心理学やカウンセリングスキルが、ボランティアをしていたアルコール依存症の回復センターでまったく役に立たなかったとき、ゼロから探し始めることができたのも癒しへの「こだわり」だったと思います。 例えば、レイプのトラウマが原因でアルコール依存症になってしまった女性が、“来週裁判で、また犯人の顔を見ないといけない。嫌だけど仕方がない”と話すのに対して、私が学ん