防衛省は2日、中国海軍の情報収集艦が津軽海峡を通過中、約1時間半にわたって領海内を航行したと発表した。 中国軍艦による日本の領海侵入が確認されたのは、2004年11月の原子力潜水艦、16年6月の情報収集艦に続いて3回目。 同省によると、2日午前10時40分頃、海上自衛隊のP1哨戒機などが同海峡の領海部分を東進する情報収集艦を発見した。日本海から太平洋に抜ける途中とみられ、不審な行動は確認されなかったため、海上警備行動は発令されなかった。 政府関係者によると、中国側は航行時、国際法で認められている「無害通航」の認識を示した。通常、同海峡を通過する外国軍艦は、領海に入らないよう針路を変えながら中央の公海部分を進むが、中国の情報収集艦は近道する形で直進して領海を抜けて行ったという。