今年8月、韓国・慶尚北道に住む92歳の女性が、元日本軍「慰安婦」の被害者として韓国政府の生活支援対象者に登録されました。 ほとんどの被害者が口を閉ざす中、これまで韓国政府に申請し登録された被害者は238人。このうち183人が既に亡くなりました。 先月訪韓した日本共産党の笠井亮衆院議員との懇談で、元「慰安婦」の人たちは口々に、「私たちが死ぬ前に、日本政府は問題を 解決してほしい」と訴えました。被害者の平均年齢は88歳。ソウル南方約30キロの広州市にある「ナヌム(分かち合い)の家」では、 9人の元「慰安婦」が共同生活を送っています。 ■日本にも不幸 中国戦線に送り込まれたという李玉善(イ オクソン)さん(87)は、「慰安所はまるで“と殺場”だった」と言います。「日本の首相はここに来て、 私たちの話を聞いてほしい」と繰り返しました。 李さんは、安倍晋三首相が河野談話を事実上、否定するような発言を