人の根源的な欲求として、「理解されたい」というものがある。 故に良好なコミュニケーションの背後には、「理解」という繋がりがある。 私たちはお互いを理解することで、より深い関係になれるのだ。 では、理解するとは一体どういうことだろうか。 以前、「きく」という行為には 聞く 聴く 訊く の3段階があると書いたことがある。(聞く、聴く、訊く - 今日とは違う明日) まず、理解するための大前提は、傾聴といわれるように「聴く」ことだ。 相手の話を聞きながら、その意図を真剣に解釈しようとすること。 「聴く」が無ければ、相手を理解することなど不可能だろう。 聴くことができて、初めて理解のための土台ができあがる。 次に、相手に「訊く」ことで、つまり質問をすることで、更に理解を深めるフェーズに入る。 ところが、ここで注意しておきたいことがある。 私たちは、相手に訊こうとするとき、 私たち自身が知りたいことを