ボタン科に属する芍薬は、中国をはじめとする東アジアを原産とする宿根草です。牡丹(ぼたん)が木であるのに対し、芍薬は冬に葉や茎が枯れ、根だけが残る多年草に分類されます。花の王様と呼ばれる牡丹に対し、芍薬は花の王に次ぐ花の宰相、花相と呼ばれています。 また、自宅栽培した芍薬の根から生薬を作るためには、花が咲く前から切り取る必要があり、できるだけ日本に自生する品種のものを使用した方が良いのだとか。とはいえ、作るのには手間がかかり、安全面のリスクもあるため、専門家に相談した方が良さそうです。 芍薬は、平安時代に薬草として日本に伝えられ、その後観賞用として品種改良が進みました。現在では、花の咲き方の違いから「一重咲き」「金しべ咲き」「翁咲き」「冠咲き」「手まり咲き」「半バラ咲き」「バラ咲き」「半八重咲き」の8タイプに大別されています。 日本で改良された芍薬は、大輪で花弁が多いのが特徴的です。一方で、
もみじ(紅葉)とは、日本原産であるかえでの野生種を園芸用に品種改良したもの。カエデ属カエデ科に属し、学名はAcer。雑木盆栽を代表する種として、国内で古くから愛されてきました。 もみじという名の由来は、染料を植物の葉から揉み出すことを表す「もみづ」からとされ、植物の染料で布を染め上げるように、草木が鮮やかに色づく様子を「もみぢ」と表現したことからついた名のようです。カエデ属の植物のなかで、秋に紅葉する種をもみじ(紅葉)と呼ぶようになりました。 世界中には北半球の温帯を中心に、約150種ものカエデ属の植物が存在しています。日本国内にはイロハモミジ、ハナノキ、ハウチワカエデなど、約20種が生息。園芸の世界ではカエデ属の植物のうち、葉の切り込みの数が多く、ひとつひとつの切り込みが深いものをもみじ、葉の切り込みが浅いものをかえでと区別しています。 秋に色づく、もみじの紅葉はとても美しいものです。し
中国、朝鮮半島、日本が原産地の、樹高10~15mになるミズキ科の落葉樹です。日本では、北海道を除く全土に自生しています。 開花期は6~7月ごろであり、緑色の葉に白い4弁の花が美しく、梅雨どきの花木として愛でられています。花びらのようにみえるものは花弁ではなく、総苞片と呼ばれる花の付け根の葉のようなものです。花弁ではないため、観賞期間が長いのが特徴です。 樹形も自然に美しく整うため、公園木や街路樹としてもよく利用されています。近年では、庭のシンボルツリーとしても人気があります。 ここでは、総苞片を便宜上「花」と呼びますが、花の形には違いがあり、幅が広く丸みを帯びた「丸弁」のもの、幅が狭く尖った印象のある「剣弁」などがあります。東北地方など、北の方で自生しているヤマボウシの花は丸弁のものが多く、関東以南に自生するヤマボウシの花は剣弁のものが多いようです。 現在ではいくつも園芸品種が出ており、矮
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