虐待を受けるなどして入院し、治療の必要がなくなっても受け入れ先がないなどの理由で退院できずにいる子どもがおととし全国で327人にのぼったことが国の調査でわかりました。 専門家は「病院は子どもが育つ環境として好ましい場所ではなく、保護者への支援や受け皿づくりが必要だ」と指摘しています。 調査は厚生労働省の補助事業として医師などのグループが小児の病床がある全国943か所の医療機関を対象に行い、351か所から回答を得ました。 それによりますと、おととし虐待を受けるなどして入院した子どもは1901人で、このうち17%にあたる327人が治療の必要がなくなっても受け入れ先がないなどの理由で退院できない状態になっていたことがわかりました。 これは前回、3年前に初めて行った調査と比べて72人、率にして5ポイント減っていますが、依然として受け皿が不足する深刻な状況が続いています。 退院できなかった期間は ▽
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