インタビューは前日に延期された 11日後、永井雄一郎を尋ねた先は病院だった 右足のギブスが痛々しい そんな状況で永井は口を開いてくれた 足を上げたままでないと痛いそうだ 椅子に座りながら右足だけ持ち上げ 不自然な格好のままで永井は話し続けてくれた 表情が明るかったのはせめてもの救いだった インタビューの延期を申し出ても 気を遣って応じてくれる ユーモアを交えながら笑顔を絶やさない だが現役時代はずっと苦しいときだと思っているそうだ アキレス腱が……後ろから蹴られたような衝撃 実は今が自分のサッカー人生の中でも、大変なときなんですよ(笑)。3月18日に神奈川県のカップ戦に出ていて、右のアキレス腱を切っちゃって。 相手がキックミスして右サイドの自分のところにボールが来たんです。前半30分過ぎぐらいに。軽くジャンプして胸トラップして、カウンターに行こうと思って前を見ながら着地したら、パチーンって