私はカレーについて思うのだが、その社会的な存在について、特にその様式についてと言うべきかもしれないが、私が自身を人間的存在であると捉え、同様に他の人間(他者)について思うことと同じく、特に好悪というものはないのだが、いろいろと思惟を促す何かをもっていると確信するのだが、まとまった散文をもってまとめることができない。以下は、カレーについての断章である。 カレーが好きだと公言する日本人が多いのはなぜか。この現象は日本の政治制度など制度、さらに歴史に関連しているのだろうか。 私が半世紀にわたる観察の結果知り得たのは、日本の官僚とはカレーを主食とする人間的存在である。だが、彼らが、その職務に対するのと同様、それを好んでいる風はない。 カレーを主食とする類似の存在に、政治家がいる。だが彼らはただカレー食っているだけで、カレーを食ったという記憶ももっていない。カレーと政治家の脳にはなにか関連があるのだ