オハイオ州立大学心理学教授のリチャード・ペティ氏は、何十年にわたって、自信に関する研究をしています。教授の定義によると、自信とは、考えを行動に変える力です。考えを、まず自分の能力に対する自覚に変え、次に行動に変えるのが、自信だからです。 行動は、自信に欠かせない要素です。それは、自信が達成経験に基づくものだからです。私たちは、自分の能力が成果を生み出すのを見たり感じたりして初めて、何かを実行に移す勇気をかき集められるのです。 したがって、自信のなさや不安は、自然な成り行きとして、行動を起こさないことにつながります。前回、会議で発言しなかったときや、職場の新しいポジションに志願しなかったときのことを思い出してみましょう。次に、自分がなぜ行動に出なかったのか考えてみてください。あなたのためらいには、自信のなさが混じっていたはずです。 自信というのは、現れたり消えたりするものです。あるときもあれ